Works症例紹介

【症例紹介】歯石除去、脂肪腫摘出

2022.01.27

今回は、歯石除去と脂肪腫摘出を行った症例紹介をします。

 

患者情報

動物種:犬

品種 :ミニチュア・ダックスフント

性別 :避妊メス

年齢 :118ヶ月齢

体重 :6.0kg

 

主訴

口臭、歯石の付着

 

検査

手術前検査として、血液検査、胸腹部のレントゲン検査、腹部の超音波検査を行いました。

 

検査結果

血液検査では大きな異常を認めなかった。

胸腹部のレントゲン検査では大きな異常を認めなかった。

腹部のエコー検査では、胆嚢に胆石及び痰で胃の貯留を認め、脾臓に5mmほどの単一結紮を認めた。その他大きな異常は認められなかった。

 

術前検査から総合的に麻酔可能と判断したため、全身麻酔による除去を行った。

肛門の左側にあった2cm x 3cm x 2cmの腫瘤を同時に切除した。

 

 

手術手技

「口腔内」

強固に付着した歯石を超音波スケーラーにて除去。

歯の表面の凹凸を減らすためポリッシャーにて研磨。

歯周ポケットに口腔内用抗生剤(ペリオフィール)塗布。

 

「腫瘤」

メスにて皮膚を切開。腫瘤を摘出。縫合糸にて皮膚縫合。

 

 

 

診断

脂肪腫と診断しました。

 

術後経過

 

 

 

術後体調を崩すこともなく良好な経過を辿っています。

今後は術前検査にて発見された胆石と胆泥症、脾臓の結石を定期的に経過を追わせていただきます。

 

獣医師からのコメント

わんちゃんの口臭、歯石は定期的なケアが必要ですが、基本的に口を触られることが嫌いな子たちが多いのが現状です。

一度付着してしまった歯石は歯磨きなどでは除去できないため、全身麻酔が可能であれば歯石除去を行うことが可能です。

歯石の付着度によって麻酔時間が変わりますので費用が前後してしまいます。

歯石除去に興味を持たれた方はぜひ来院して、一度しっかりと口の中を見させていただければと思います。

 

ワンちゃんネコちゃんの体調や予防について等、気になる事がございましたら獣医師までお気軽にご相談ください。

当院は、古河市古河にある栗田動物病院です。
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