Works症例紹介
【症例紹介】閉塞型肥大型心筋症
2021.11.18
症例
- 動物種:猫
- 品種 :ベンガル
- 性別 :未去勢オス
- 年齢 :4ヶ月齢
- 体重 :2.5kg
主訴
健康診断での心雑音
検査
- 胸部レントゲン検査
- 心エコー図検査
胸部レントゲン検査では心臓、各血管系の拡大を認めません。
心エコー検査では、乳頭筋の肥大と、それに伴う僧帽弁収縮期前方運動による僧帽弁逆流を認めました。心室中隔欠損や心房中隔欠損、動脈管開存症などの先天性の奇形は認められませんでした。
診断
閉塞型肥大型心筋症
治療
生まれつき心臓の乳頭筋と呼ばれる部分が大きくなってしまっている病気なので、根治することは難しいです。
しかし、心臓の負担を減らしてあげることで、今後の心臓への悪影響を少なくすることができます。
なので、最初はACE阻害剤と呼ばれる、心臓の保護薬を1日1回始めていきます。
今後、心臓の状況によっては心拍数が早くなってしまったり、肺に水が溜まっていってしまう場合があるので、その時は別のお薬も処方します。
具体的な処方
フォルテコール 1.25mg 1日1回
今後の検査
3ー6ヶ月に1回、胸部レントゲン検査と心エコー図検査を行います。
心臓病はゆっくり進行する場合から急激に進行する場合まで、とても様々な病態を辿ることが多いので、細かく検査していくことが何よりも大事になります。
その検査結果から最適なお薬を処方させて頂きますので、最低でも6ヶ月に1回は検査をお勧めします。
ワンちゃんネコちゃんの体調や予防について等、気になる事がございましたら獣医師までお気軽にご相談ください。
当院は、古河市古河にある栗田動物病院です。
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